猫が「排泄物に砂をかける」3つの理由

猫は排泄後、排泄物に「砂をかける」行動をします。

猫を飼っていると日常的によく見る行動ですね。

我が家の猫も結構な時間砂を掘っては、かけてを繰り返しています。

ではこの行動は一体何の意味があるかご存知でしょうか?

実は詳しくは解明されていない行動ですが、3つの有力な理由がありますのでご紹介します。

猫が「排泄物に砂をかける」3つの理由

自分のにおいを消すため

自分の居場所を他の動物や獲物に気付かれないために、
排泄後に砂をかけて「自分のにおいを消す」というのが、
最も有力な理由と考えられています。

自分の居場所を気付かれてしまうと、外敵に襲われたり、
獲物に逃げられてしまうなど、生存率に関わります。

ちなみにこの砂かけ行動は、
砂漠に生息するイエネコの祖先とされる「リビアヤマネコ」も行っている習性です。

しかし、天敵のいない他のネコ科動物にはほとんど見られないそうです。

上下関係を表す方法

猫は単独で暮らす動物のため、
他の個体との上下関係があまりない動物と言われます。

しかし、人の生活圏で暮らすうちに猫同士で接触する機会が増え、
上下関係を気にするようになりました。

「自分のにおい」は強い個体のナワバリの主張になるため、
強い個体は排泄後に砂をかけず、
弱い個体は砂をかけてにおいを消す行動が見られます。

多頭飼育の場合、排泄後「砂をかける猫」と「砂をかけない猫」が
見られることがあります。

病原菌を広げないため

本能的に排泄物には菌がいて、
病気の原因となることを猫は知っているため、
排泄後は砂をかけて菌の拡散を防ぐという説があります。

猫はトイレの近くで寝ることを嫌がりますが、
これは排泄物を汚い物だと認識しているからと考えられています。

参考:http://www.konekono-heya.com/syuusei/cover.html

「排泄後に砂をかける猫」が砂をかけなくなったら…

「排泄後に砂をかけること」を毎日行っている猫が
突然砂をかけなくなった場合は、猫にとって
何らかの「不安」や「不満」を感じている可能性があります。

例えばトイレの場所や猫砂メーカーの変更、
引越しや新しい猫が来るなどの環境変化が起こると
砂をかけなくなることがあります。

猫に「不安」や「不満」を感じさせていないか、
考えてみましょう。

まとめ

猫が排泄後に砂をかける行動は、猫の本能的な行動でありますが、
個体によってはかけないこともある事が分かりました。

砂をかける行動を多くしたり、砂をかけなくなったり、
いつもと違う行動をしはじめたら、
猫が何かしらの不満や不安を持っている可能性があります。

そういったサインから、猫が飼い主さんに何を求めているかを
気付けると良いですね!